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少年A 矯正2500日全記録 草薙 厚子 / 文藝春秋 1997年、5月。神戸で起きたショッキングな事件。 被害者は幼い女の子と男の子。 その猟奇的な殺害方法や異常な犯行声明文などが話題となり、日本中を震撼させた事件。 そしてその事件は、当時中学生の少年が容疑者というあまりにも衝撃的な結末を迎えました。 この本は、誰も忘れることの出来ないこの事件の容疑者「少年A」が、医療少年院などを経て矯正するまでの記録です。 数年前、私は少年Aの母親が書いた著書、「少年A この子を産んで・・・」を読んでいました。 興味があると言えば非情に不謹慎なのですが、やはりこの少年がどういう経緯でこうなるまでに至ったのかを、幼い子を持つ親として知っておきたくて目を通したのです。 それはそれはショックでした。 被害者のご家族の晴れることのない哀しみはもちろんですが、加害者の親であるこの少年Aの母親に対しても又、同じ人の親として激しく同情せずにはおれないものでした。 もちろん未成年者の犯罪ですから、その容疑者の保護者が責められるべきは当然なのですが、それにしてもやりきれないものでした。 私は犯罪心理に少々興味があるのもあって、海外で起きた猟奇事件に関してのプロファイリングなどが書かれた本などを読んだことがありました。 多くはいずれもその生い立ちに原因があり、特に幼い頃の家庭環境、親がアルコールやドラッグの中毒者であったり、その親からの暴力での虐待や性的虐待などが彼らのその後の異常行動を生み出しているのです。 そしてそれはどれも特筆すべき残酷な幼少期で、彼らを狂気に走らせたのもある部分では納得させられるものだったりします。 しかしこの少年Aの場合、彼の母親が書いた著書を読んだ限りではどこがどう他の家族と違うのか全く分かりませんでした。 当時、母親の厳しい躾が少年Aの異常性の原因の一つとされていましたが、読んだ限りでは何ら他の母親とは変わらない程度の躾にしか思えません。 長い年月を掛けて彼の母親への思いが積もりに積もったのかも知れませんが、ある程度どの家の子供も親への反抗心はあるはずです。 普通の家族の普通のはずの少年が何故そうなったのか、結局何も見いだせませんでした。 親子関係において、特に母親の影響は重大で、少なからず子供の人生を決定づけると言っても過言ではないほどだそうです。 一人の子の親である私も、日々我が子にどう接すべきなのかで頭を痛めています。 過干渉ではいけない、かと言って放任でもいけない。 しかし母親は万能ではない。人間です。 その両方のさじ加減のバランスを完璧にうまく測れる母親なんていないのです。 この「矯正2500日全記録」では、逮捕から仮釈放までの彼の変化を客観的に捉え具体的にどの様な治療を経て彼が更正していったかが詳細に書かれており、その過程を読む中で何かが少し私にも分かるのではないか・・・と思いこの本を手にしました。 しかし・・・・結局それまでと何も変わらない思いだけが残りました。 あんな事件が起こった事への悲痛な気持ち、加害少年が何故それを起こしたのかよく分からない不完全燃焼な思い。 色々な意見はあるでしょうが、彼が人として心から贖罪の気持ちを持てるようになり、事件当初から完全に矯正された事は理解できました。 未熟でありながら猟奇的な事件を起こした少年への有能なスタッフによる手厚い治療が功を奏し、時間はかかったにせよ彼を成長させたように取れます。 なら尚更、いずれそうなれる人間が何故があんな事件を起こしたのか。 その原因となる要素に関して親子関係以外にも具体的にいくつか説明されていましたが、やはりそれにしてもあまりに稀なケースであったとしか思えない。 物事には全て、そうなる理由があるのだと私は思います。 しかし、この著書を持ってしてもその明確な答えは見付からない。私が稚拙なのでしょうか。 もし本当に「悪魔憑き」がこの世に存在するのなら、その時の彼にはサタンが取り憑いていたとしか私には思えないのです。 結局答えは分からなかった・・・・そしてあれから11年、少年犯罪はまだまだ続くばかりです。 しかしそんな中で顔を上げて、前へ進んでいかなければなりません。 親は、揺るぎない「愛」を持って子供も守ること。仕事より何よりも子供を思うこと。 私にはこんな事ぐらいしか言えません。ごく当然のことだけど。 しかしこの当然の事が出来ない大人が、親が、大変多い事は残念ながら事実です。 皆がそれに気付かない限り、そして大人達が変わることがない限り、社会も変わることはないでしょう。 どんな子供達も、明るく未来へ羽ばたけることを祈るばかりです・・・・ 「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 「少年A」の父母 / 文芸春秋 ●ブログランキング☆BITZ ↑ポチッとして下さる皆様、ありがとうございます☆
by non_non21
| 2006-10-02 23:56
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