監督:オリバー・ストーン CAST:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ 他
2001年9月11日、同時多発テロにより崩壊した貿易センタービルに突入した警察官、ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)とウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)は、瓦礫の下敷きになりながら奇跡的に生きていた・・・・
『ユナイテッド93』に続き、9.11の同時多発テロを映画化した作品。
殆ど無名の役者さんが起用されたり、その日実際に管制塔にいた人達などが出演した『ユナイテッド93』とは違い、こちらはニコラス・ケイジなどの名の知れた役者さんによる作品。
『ユナイテッド93』を見た者としてはどうしても比べてしまうし、『ワールド・・・』の方がドラマ仕立て、お芝居仕立てに感じてしまうのは仕方ないですね。
この二家族だけに焦点が当てられている事に違和感を感じなくもないですし。
お二人以外にもこの時瓦礫の下で地獄を味わった人、そしてそのまま命を落とした人はほかにも沢山おられるのだし。
この映画だけ見れば確かに家族愛や命の大切さなどを痛感しますが、やはりどうしてもどこかにやりきれなさが残ります。
しかしその壮絶なビルの崩落シーン、瓦礫の下での生き地獄の凄まじさは伝わってきました。
きっと私だったら眠ってしまって息絶えるんだろうなぁ・・・そんな事を思ってしまいました。
いずれにせよ、この作品も『ユナイテッド93』と同様、映画の出来云々を語るものではないように思います。
改めて犠牲者の皆さんのご冥福をお祈りします。
そして、あの危険な場所で救助活動などに従事された勇敢な方達に拍手を送りたいと思います。
彼らの中には今も尚、崩壊したビルによる灰燼によって体を害され苦しまれている方も少なくないと言います。
どうか全ての人が救われますように、心から祈るばかりです。
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