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男たちの大和 / YAMATO CAST:仲代達也、鈴木京香、松山ケンイチ、蒼井優、中村獅童、反町隆 他 STORY:2005年4月、内田真喜子(鈴木京香)という女性が鹿児島県枕崎の港を訪れ、昭和20年に戦艦大和が沈んだ場所に連れて行って欲しいと漁師の神尾(仲代達也)に願い出る。自身が戦艦大和の乗組員だった神尾。真喜子が神尾の当時の上司、内田二兵層の娘と知りその願いを受け、大和の沈む場所へ向かう。そうして60年前の思い出が蘇る・・・ 戦争映画は実は余りそんな好きじゃありません。 だけどかなり話題になったこともあり見てみました。 何と言っても実寸大の戦艦大和の再現。これは確かになかなかの見応え。 当時の日本人はこれを見ただけで「戦争に勝てる!」と奮起したんでしょうねぇ・・・ そりゃ若者達が憧れを抱くのは当然です。 しかし今の私達からすれば、何とも哀しい、何だかやりきれない産物。 何せ莫大な血税を投じてあれだけの物を作ったのですから・・・ 戦争に負けたとか船が沈没したからどうこうでは無く、 戦争にそれだけの費用をかけていると言うことは、その分国民は飢えているんですもんね。 あの巨大で美しく立派な船が再現された事への感動より、 当時の飢えている国民との落差を見せられたようで、空しくてしかたありませんでした・・・ 前半は、小綺麗で軟弱な感じの若い兵士達のやり取りに余りピント来ませんでした。 しかし後半は、大和船上での壮絶な戦闘シーン、無惨な最期を遂げていく 若者達の姿、そして数少ない生存者の苦悩は見ていて辛くなってきます。 で、この作品が語りたかったことは何なのか・・・・ 死ぬ覚悟より生きる覚悟の方が過酷で大切なのだという事は分かりました。 戦闘シーンは本当に生々しく、その凄惨さはかなりリアルに伝わってきます。 しかし一方で、戦艦大和が、そしてそこで戦い命を散らした若者の事が、 美談として描かれているようにも思えたのです。 確かに間違った方向に進んでいた日本を変えたのは、彼らの、そして あの戦争で亡くなった全ての人の尊い命の犠牲があったからでしょう。 その事実は決して忘れてはいけないし、あの戦争で亡くなった人々を 敬う気持ち、哀悼の思いも忘れてはいけない。 でも、「美談」にするのはどうでしょう・・・。戦艦大和は格好良くはない。 現に、仲代さん扮する神尾は生存しつつも苦悩し続けている。 それは何故なのか。その辺もっと色濃く描いて欲しかったな・・・ 『デスノート』の「L」になっちゃった、松山ケンイチ君。 この作品では色黒で逞しく、「L」とは全くの別人でビックリ。 なかなかの役者さんだと見直しました(^^) そして今話題の中村獅童。 彼って『硫黄島からの手紙』でも兵士役で出るみたいだけど、典型的な「日本人顔」なんだな(^^;) しかもちょっと昔の恐くて厳しい日本人。 でもね、『新選組!』では捨助だった獅童ちゃん、間違いなく演技は上手い。 これからも頑張れ~!! ●ブログランキング☆BITZ ↑ポチッとして下さる皆様、ありがとうございます☆
by non_non21
| 2006-11-21 10:38
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