父、帰る
CAST:コンスタンチン・ラヴロネンコ、ウラジーミル・ガーリン 他
STORY:アンドレイ、イワンの兄弟は、母とつつがなく生活をしていた。そんなある日、十数年家にいなかった父親が帰ってきて、兄弟二人と小旅行へ・・・
2003年 ベネチア映画祭金獅子賞他受賞
ベネチア映画祭で評価され当時かなり話題になった作品、ようやく見ました。
一言で言って、くら・・・・・ロシア映画ってなかなか見ないけど、ロシア語って、こわ・・・・・
そんな感じの何とも言えない空気が、10年以上会っていなかった父親と兄弟の間に流れる
張りつめた空気を一層息苦しいものにして、いつ何が起こってもおかしくない緊張感に溢れているのです。
父親はどこで何をしてたのか、そして何故帰ってきたのか結局最後までそれは明かされず、
この親子の関係をどう理解すればいいのか・・・・
母や自分たちを置き去りにしたと思っている息子達と父親の距離は、たった数日間の小旅行で
縮まるはずもなく、何かが起こりそうで何とも言えない不安に襲われる・・・
そんな重い空気と、とても美しい絵画のようなシーンが対照的で印象に残ります。
いつも次男のイワンに偉そうに言っていながら親には従順な長男のキャラ、
臆病なくせにありのままに素直に自分を表現する次男のキャラ、
そして何かが起きたときのその兄弟の関係性がとても興味深いです。
男同士の兄弟のこういう感じ、どこの国も共通してるんだなぁ・・・
次男のイワン役の男の子、とても良い演技。しかしこの子の顔が可愛くないんだぁ(爆)
子供らしく無いっちゅうか、険しいお顔なのよ・・・・
でもそれがまた、なんか良い味だしてます。
non的お気に入り度:★★★