ブラウン・バニー
/ ジェネオン エンタテインメント
監督、脚本、主演ヴィンセント・ギャロ。思いっきしヴィンセント・ギャロの世界・・・
バイクレーサーのバドは、次のレース地のカルフォルニアに向かう途中途中で、自分の心の透き間を埋めるようにいろんな女性との出会いを探す。しかし彼の心に残るのは只1人、幼なじみから恋人になったデイジーだけ。デイジーの陰を追いながら、果てしないアメリカの大地を走り続けるバド・・・
あの・・・・この手の映画は殆ど見たこと無くって、やっぱり私的にはちょっと辛かったかな・・と。
でもね、きっと深いんですよね。こういう作品、好きな人は滅茶苦茶好きなんでしょうね。
だいいち、このヴィンセント・ギャロって人、この顔どっかで見たことあるような、無いような・・・って顔なんですけど、この人の芸術センスなんて、元々私は知りませんし。
この人フリークが結構居るみたいで、そう言う人からしたらこういう作品たまらないのかも。
要は純粋なラブストーリーなんですけど。女々しいぐらいに1人の女を愛し続け、女の幻想を追い求める哀しい男の話なんですけど、とにかくその話の流れがドワァ~~ンとしておるのです。
ドワァ~~ンと果てしない何もないアメリカの広大な大地がやたらと映った最後の最後に、彼の愛する女性デイジーとの再会のシーンがあるのですが、そこでようやくそれまでのバドの陰鬱な顔の全てが分かるんです。そして再会してもやっぱり、彼の憂鬱は取り去れないのですけども。
ドヨヨヨ~ンとしながら、なんかやりきれないもの悲しさを感じる作品でした。
芸術って、難しい・・・・