監督:西川美和 CAST:宮迫博之、つみきみほ 他
小学校教師の倫子(つみきみほ)の家は、サラリーマンの誠実な父親と家庭的な母親、そして痴呆症の祖父の4人家族。倫子の婚約者も羨む程、ほのぼのとした家庭に見えたが・・・
『ゆれる』の監督である西川美和さんのデビュー作品。未見って事で借りてみました。
もちろん『ゆれる』程の衝撃はないけど、これはこれでなかなか面白かったです。
この作品も『ゆれる』同様、家族の中でのドラマ。『ゆれる』が兄と弟なら、こちらは兄と妹。もちろんそれぞれ感じは違うけど、兄vs妹っちゅうのもなかなか面白い対峙です。
いい加減な兄を疑う妹だけど、「蛇イチゴ」だけは妹へ示した兄の真実だった・・・。やっぱりラストは少し切なくなりました。
しかしまぁ、西川さんの描く家族は、平和そうに見えて問題だらけ~(^^ゞ
でも私が育った家も、そんな感じだったかも。確かに身内ってのは、下手すると他人より揉めるとややっこしかったりしてね。親からすれば子供は間違いなく血の繋がっている自分の分身だし、兄弟は自分と同じ親から産まれた子だし。だから、厄介な事になると余計に気持ちも入っちゃってスッキリ行かないってもんです。他人だとスパッと切れるのにね。
私も今もまだ、兄と余り仲良くないし。なんでこんな仲悪くなったかなぁ~、とか時々しんみり思ったりして。
でもこの作品を見る限りでは、やっぱり兄と妹っていう場合、どんなに反発し合っても兄はいつまでも妹が可愛い・・・・そう感じたんですけどね。そうあって欲しいなぁ~とか、個人的希望もありますけども(^^ゞ
私は、役者宮迫博之が凄く好きです。基本的にどの芸人さんでも役者やってるの見るの凄く好きなんだけど、宮迫さんは群を抜いてますね。あ、それと、この作品で言うとさんまちゃんの師匠の松之助さんもグ~。
お笑い芸人さんって、微妙で繊細な演技がほんと上手いよねぇ・・・