戦場のアリア スペシャル・エディション
アカデミー外国語映画賞他ノミネート
CAST:ダニエル・ブリュール、ギヨーム・カネ、ダイアン・クルーガー 他
STORY:1914年、第一次大戦下。フランス北部の最前線デルソーで、フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍は壮絶な戦闘状態にあった。そんなある日、ドイツのオペラ歌手アナ(ダイアン・クルーガー)は、徴兵された夫ニコラウスとコンサートを開きたいと皇太子に申し出る・・・
これが史実だったというのは本当に驚きです。
「反戦」が世界的に謳われるようになるはるか前の戦いにおいても、
兵士の多くはその壮絶な戦いや凄惨な死を目の前にする日々に疲れ果て、
そして残してきた家族を思い、出来ることなら家に帰りたいと願っていた。
それはどの国の人間も皆同じで、その思いを1つにしたのが、「歌」でした。
みんなそれぞれに個人的に怨みがあって撃ち合っているわけではない。
「自国のため」という大義の元に銃を手にする彼らも、
お互い顔を合わせ言葉が通じなくても笑顔を交わせば、
戦うことの愚かさ、空しさを痛感させられるでしょう。
しかしそう感じたとしても、どうにもならない現実が何ともやりきれない・・・
口パクシーンはちょっと無理があった気がするけど、それでも戦場に響く「きよしこのよる」は感動的。
「歌」ってほんとに素晴らしい・・・・つくづくそう感じさせてくれました。
「歌」は人の心を暖め、人間らしさを取り戻してくれる。
戦争映画ではあるけど、とても美しいヒューマンドラマでした。
そしてこの事実、これからも語り継いでいかなければならない出来事ですね。